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2009年11月 8日 (日)

「つくる会」教科書、採択率上昇1.7%


 文部科学省は5日、来年度から中学校で使われる教科書の採択率を発表した。

 「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)のメンバーが執筆した歴史教科書の採択率は1・7%で、前回(2005年度)から1・3ポイント上昇。新たに採択を決めた横浜市教育委員会などの影響とみられる。

 つくる会の教科書はこれまで、扶桑社から出版されてきたが、来年度分から自由社も出版する。

採用されない新人教員、過去最多 3割は精神疾患


 公立校の教員採用試験に合格しながら、1年間の試用期間後に正式採用とならなかった教員は平成20年度は315人で過去最多となり、そのうち約3割の88人は精神疾患による依願退職だったことが4日、文部科学省の調査で分かった。「自分の指導力に自信を失い、鬱(うつ)につながるケースがある」と文科省。また、校長や副校長、主幹教諭から一般教員などに自ら希望して降任したのは179人で、これも過去最多となった。

 正式採用されなかった人数は昨年度より14人増加。病気による依願退職は全体で93人で、文科省が今回初めて病気の内訳を調べたところ、精神疾患が約95%を占めた。同省は対応策について、「新人に過重な負担がかからず、指導教員や校長が相談に乗れる環境を各教育委員会が作る必要がある」としている。

 希望降任制度の利用者は前年度より73人増。179人の内訳は、管理職を補佐する主幹教諭89人▽副校長・教頭84人▽校長4人−などで、東京都教委が20年度から主幹教諭にも同制度を適用したことが増加の一因だ。降任理由は健康問題が53%だったほか、「主幹より教諭として職責を全うしたい」などがあった。

 教委から指導力不足と認定された教員は4年連続で減り、306人(前年度比65人減)だった。このうち78人は研修後に現場復帰し、40人は依願退職。年代別では、40〜50代のベテラン教員が8割を占めた。

 指導力不足の具体例では「個々に応じた学習指導ができない。自分本位で行動し、同僚とのトラブルが絶えない」(中学校、40代女性)、「授業を指導書に従って進めるだけで、生徒の学力向上に関心がない。授業以外で生徒に指導することを避ける」(高校、40代男性)などがあった。

2009年11月 7日 (土)

高校入試:公立高「学力」重視へ 広がる推薦廃止 中学生のレベル低下背景


 ◇13年度までに8県転換

 公立高校の入学試験で、学力検査がない推薦型の選考方法を見直す動きが広がっている。和歌山県と静岡県がすでに一般入試に一本化したほか、埼玉など3県が来春入学の10年度入試から、千葉など3県が13年度までに、すべての受験生が学力検査を受ける方式に改める。学力検査なしに入学できる高校の増加が、中学生の「学力低下」の一因という指摘が背景にある。

 学力検査がない入試には中学校長が推薦する「推薦入試」のほか、「自己推薦」や「特色選抜」などと呼ばれる試験があり、調査書や面接、小論文などで選考する場合が多い。

 毎日新聞が全国の都道府県教育委員会に確認したところ、大阪府は以前から推薦入試がなかった。和歌山県は07年度、静岡県は08年度から学力検査を課すようになっており、残る44都道府県で学力検査なしの推薦入試が行われていた。

 このうち青森、埼玉、高知の3県はこれまで一般入試の前に行っていた、学力検査のない入試を10年度から廃止。一般入試後に行う後期試験でも3教科の学力検査を課す。また、千葉県と徳島県は11年度から、前後2回ある試験の両方で5教科の学力検査を行うことにした。

 推薦入試は80年ごろから農業や工業などの専門科で始まり、90年代には普通科にも拡大。その後、自己推薦や特色選抜などに切り替える教委が相次いだため、学力検査を受けずに入学する生徒が一気に増えた。

 今春の入学者の4割が自己推薦組で、学校によっては8割に上る埼玉県教委は「『学力検査がないため学習習慣が定着しない』という声がある」と説明。79年度の推薦入試導入以来、約30年ぶりに全受験生が学力検査を受ける。高校側は「高校入学のレベルに達していない生徒が多すぎる。中学時代にもう少し勉強するようになるのでは」(県立高校校長)と期待する。

 10月22日の東京都教委では「推薦の募集人数が多すぎる」という批判の声が上がり、募集枠が決まらない異例の事態となった。翌週の再協議で当初案通りとなったが、11年度以降の推薦入試のあり方について今後検討することが決まった。また、栃木県教委が近く、推薦廃止も含めた入試改革の検討を行う有識者会議を発足させるなど、見直し論議は今後も広がりそうだ。

 高校の入試制度に詳しい聖学院大学の小川洋教授(教育学)は「私立高校の人気が高い地域ほど、早めに生徒を確保しようと推薦による合格者を増やしてきたが、今になって枠を拡大しすぎたことに気付いたのでは」と指摘している。

 ◇全受験者に学力検査を課すことにした県

実施   県名

07年度 和歌山

08年度 静岡

10年度 青森

     埼玉

     高知

11年度 千葉

     徳島

13年度 宮城

福岡県教委、学力テストの全校参加継続を検討


 福岡県教委は、文部科学省が来年度から抽出方式に変更する方針を示している小学6年と中学3年を対象にした全国学力テストについて、全校参加方式を継続する方向で検討していることを明らかにした。今後、県の財政当局や県内の市町村教委に働きかけて実現を目指すという。

 2日の県議会決算特別委員会で、質問に対して森山良一教育長が答えた。

 学力テストの実施規模縮小を公約に掲げた民主党中心の政権が成立し、文科省は全校参加から、全国4割程度を抽出して行うことに方針を改めた。しかし、県教委は「個人別、学校別の学力は、抽出ではなく全校調査でないと確認できない」として、全校参加の継続を検討している。

 抽出から漏れ、対象にならなかった学校が任意で参加する場合、問題用紙は文科省から無償提供されるが、採点や集計の費用は県が独自に負担する。県教委義務教育課は「鳥取など他県の教委でも同様の考えがある。今後、文科省が発表する来年度の実施要項を見た上で、対応を固めたい」と話している。

 全国学力テストは、56年度に抽出方式で始まった。しかし、学校や自治体の競争が過熱して、66年度を最後に中止された。07年に学力低下批判を機に復活したが、学校序列化への懸念や個人情報保護の点などから批判も根強い。

インフルエンザ 「第3の治療薬」


 塩野義製薬申請 塩野義製薬は4日、インフルエンザ治療薬「ペラミビル」について、厚生労働省に10月に承認申請したと発表した。

 既存のタミフルとリレンザに続く第3の治療薬で、新型インフルエンザの感染拡大を受け、2010年3月末までの予定だった申請作業を急いでいた。

 新薬の承認は通常、申請から1年以上かかることが多いが、厚労省が審査を早めるとの見方もある。塩野義は来春までに、50万〜100万人分を生産できる準備を進める方針だ。

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