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2008年4月26日 (土)

新学習指導要領:前倒し やる事は増えるのに… 現場から不満「人と金、手当てを」

 「ゆとり教育」から脱皮した学力重視の新学習指導要領の一部が来年度から、小中学校で先行実施される。文部科学省が24日公表した移行措置案。特に授業の総時間数が増える小学校では、授業時間や指導体制の確保が急務となるが、「やる事が増えるのに人もお金もない」と不満の声も漏れる。

 ■授業時間増

 小学校の授業時間は来年度から週1時間増える。山形県最上町立富沢小は、読み書きの力や計算力を上げるために全学年で週1回程度設けていた「ドリル学習」の時間を、増加分に充てる予定だ。笹原啓一校長は「ドリル学習は続けたかったが……」と漏らす。

 小中学校は現状でも授業時間が不足気味で、時間確保のため2学期制を導入する自治体も増えている。小学校全12校中5校で実施している埼玉県戸田市教委によると、始業式などの時間を削れるため、3学期制に比べて年15時間程度多く授業時間を確保できる。戸田市教委は「2学期制導入が広がる可能性がある」と話す。一方、3学期制の東京都文京区立窪町小の松野薫子教務主任は「新たに週1時間を確保するのは大変。インフルエンザで2日間学級閉鎖すれば、すぐ飛んでしまう」と気をもむ。

 ■どうする指導体制

 「定数増に努めてほしい」。移行措置案説明のため24日、各都道府県や政令市の教育長を集め、文科省で開かれた会議で、ある政令市の教育長は訴えた。今年度予算による人員増(教員定数1000人と非常勤講師7000人)に対し、「小中学校3校に1人しか増えない計算だ」と不満を突きつけた。

 授業時間が大幅に増える理科の担当教員。大阪府の公立小の男性教諭は「実験には多くの準備が必要。器具も少なく古い備品でやりくりする学校もある。人的、財政的な裏づけもすべきだ」と厳しい。埼玉県の公立小の教員も「実験を理科が専門ではない教員が行うのは大変」と話す。

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