電子黒板:東京・江東区で計200台導入 小名木川小で授業公開
大画面で絵や図表を見せたり、専用ペンで書き込んだりできる電子黒板。東京都江東区は07年12月、区内の全小中学校に計約200台の電子黒板を整備し、08年1月から各校で使用している。研究推進校として、先行して04年から電子黒板を使っている区立小名木川小学校で15日、授業が公開された。
1年生の教室に置かれた電子黒板に、算数の教科書と同じものが映っている。入学して1カ月。ようやく座っていられるようになったという子供たちは、授業が始まる前から教科書を開いて待っていた。担任の小井土円香教諭(30)は「前はここをやったね」と振り返り、授業を始めた。
同小では、国語と算数は、教科書を電子化して電子黒板に映すソフト「デジタル教科書」を使っている。電子黒板は、教員が書き足した言葉をそのまま保存できるため、授業の最初や最後に振り返ることが簡単だ。低学年の児童にとっては、手元と同じ内容が大写しになるため、授業を理解しやすい効果もある。小井土教諭は「(従来の教科書だと)『教科書を見て』と指示しても、どこを見ればいいのか分からない子もいる。教員も、子供たちが指示通り見ているか分からない。電子教科書だと、ここを見てというと簡単に理解できる」と説明する。
また、教材の共用も簡単になった。6年生を担当する一場俊輔教諭(26)は、プレゼンテーションソフトを使って、社会科で使うクイズ教材を自作。共有サーバーに保存して誰でも使えるようにしている。小井土教諭はこれまで、拡大コピーをして色を塗るなど、教材作成に膨大な手間をかけていた。両教諭は「圧倒的に便利になった」と口を揃える。
区では、電子黒板は各校3台ずつ配布した。しかし、同学年で複数のクラスが使いたい時間が重なることもあり、十分とはいえない。同小には学校予算で購入した2台も含め計5台あるが、4月に授業で使えたのは計32時間、9人の教員にとどまっており、同校は「もっと工夫して効果的に使いたい」と話している。区教育委員会は、使い方をCDにまとめて配布したほか、効果的な授業例も集める予定。


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