ネット版百科事典:調べる楽しさを体験 東京・柏木小
IT(情報技術)の普及で、子供でもインターネットで簡単に情報を得て、発信できるようになった。そこで、情報を集めて使う力を身につけさせようと、ネットでの調べものを学習に取り入れる学校は多い。児童書出版「ポプラ社」(東京都新宿区)と教育カリキュラム制作「フューチャーインスティテュート」(東京都千代田区)は、ITを使い慣れない教員も指導できるように、ポプラ社のウエブ版百科事典「ポプラディアネット」を使った指導法を提案している。5日、フューチャー社が東京都八王子市立柏木小学校3年生を対象に行った出前授業を見学した。
この日、子供たちが挑戦したのは「言葉のつながり探しゲーム」。「花火」「川開き」「年中行事」など、直前の単語に関連する言葉を並べていき、6番目の言葉を全員の前で発表する。関連語を表示するポプラディアネットの機能を使い、全員が「花火」からスタートするが、6番目になると「アフガニスタン」「六大陸」「妖怪」など、それぞれまったく違う言葉になる。「南蛮貿易」「作用反作用の法則」など、3年生には難しい言葉も出てくるが、子供たちは意味を抜き書きしながら、楽しそうに取り組んだ。
3年生の担任で、今年度教員になったばかりという高麗信悟教諭は「子供たちがパソコンを使うのを初めて見た。授業でパソコンを使ってみたいと思っていたが、1学期は手一杯だったので、今日は勉強になった」と話した。
同小の高濱俊光校長は「子供たちの検索能力は重要になる。(印刷物の)辞書を調べることがベースだが、校内のネット環境を整備しているところなので、ネットを使って(検索能力を)育ててみようと考えている」と話す。大人向けの検索エンジンは文章が難しい上、検索結果も多すぎ、さらに子供によって入力速度の差も大きいため、教材を探していたという。この日はパソコン室で授業をしたが、同小では普通教室のLAN敷設を進めて、子供たちがネットを使って調べる学習を普通教室でできるようにしたい考えだ。
2社は07年秋からポプラディアネットに合わせた指導法の提案を始めた。誰でも教えられるように、11の指導案をCD−ROMにして渡している。講師を務めた為田裕行さんは「子供たちが検索結果を印刷して、難しい文章のまま発表する授業をしているケースもある。高校生、大学生ならグーグルでいいが、小学生の学習段階に合った教材が必要だ」と話す。これまで首都圏を中心に約10校で出前授業をした。
ポプラディアは、もともと小中高校生の学習用百科事典で、画面に表示した50音をクリックして入力したり、文章にルビをふることができる。関連語は、子供たちに知ってほしい言葉をポプラ社が選び、調べた項目を保存できるスクラップ、復習用のクイズなど、学習向けの機能を付けている。正式に導入する場合は有料。詳しくは、ポプラディアネットのページで。


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