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2008年12月 1日 (月)

パズル:養う思考力 「理論的」「直感力」鍛錬へ塾が導入

 立体や数などのパズルを使って子どもの思考力を鍛えようという取り組みが、学習塾などで広まりつつある。これまで大人向けのパズル本を手掛けていた出版社も子ども向けに参入。パズルで養われる「思考力」とは。

 ●アルゴクラブ

 日曜日の朝、保護者に付き添われた子どもたちが中学受験塾、四谷大塚・お茶の水校舎(東京都千代田区)にやってきた。週1回開かれるアルゴクラブに参加する小学1、2年生だ。

 コーチのテンポ良いリードで、12人の子どもたちはじゃんけんを取り入れた数列ゲームや、伏せたカードの数を0〜9から推理する「アルゴ」プリントなどを進める。

 「できたー」「あっ、わかった」。解けた瞬間、真剣な表情が笑顔に変わる。90分間、あくびをしたり立ち歩いたりする子は、一人もいない。

 同塾の教育事業本部によると、学習による知識の蓄積ではなく、思考力を養う新たな方法として、今年4月から年長〜小2を対象にアルゴクラブを導入した。

 アルゴクラブのシステムを開発販売する中屋敷俊明さん(50)は、「子ども特有の直感力を伸ばしつつ、理論的思考力が鍛えられる」と説明する。

 ●パズル道場

 夕闇迫る午後4時、学習塾、eisu・市ケ谷駅前校(東京都新宿区)の「パズル道場」には、年長から小6までの9人が姿を見せた。「勝った勝った」「それなしー」

 五目並べを立体化した四目並べや、5本の棒でカードに書かれた形を作るゲームなど、数種類の立体パズルで2人ずつ対戦する。勝って大喜びする子もいれば、負け続けて悔し泣きする子も。

 指導者は一切解き方を教えない。50分間、全員がパズルに取り組む様子は活気にあふれていた。パズル道場の仕組みを開発した山下善徳さん(48)は、「大人になってからの問題解決力や危機回避力は、仮説をたて問題を解くパズルで鍛えられる」と語る。

 ●子ども用を出版

 パズル本で定評のある世界文化社は、今秋初めて子ども向けを出版した。前編集長の竹間勉さん(46)は「パズルによって理詰めで考える習慣がつくようになる」と話す。

 先ごろベラルーシで開かれた世界パズル選手権に出場した杉村由花さん(26)は、小学生のころからのパズル好き。「数学的な考える力がつき、多角的な物の見方ができるようになった」と話す。

 「パズルをすればすぐに算数などの成績が良くなるものではない」と関係者は口をそろえる。大切なのは大人が早急な結果を求めず、口出しをしないこと。「解けなくても悩むことが大切で、遊びの中で考える習慣が身につく」という。

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