教育費:「幼児教育の無償化を」 家計負担減へ提言−−文科省懇談会
教育費の家計負担軽減について議論してきた文部科学省の有識者懇談会は3日、低所得家庭の高校・大学生に対する授業料減免制度拡充や幼児教育無償化などを柱とする提言をまとめた。「子供の教育を社会全体で支えるべきだ」などと訴え、主な施策の実現に年約1兆3473億円が必要と試算した。
提言は「親の所得格差が子供の進学機会や学力、意欲などの差を生む」と指摘。日本の国内総生産に占める教育予算の割合は3・4%(05年)で、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうちデータが比較できる28カ国で最下位。28カ国の平均(5%)を踏まえ、「充実を本格的に検討する必要がある」とした。
低所得者層を対象に高校・大学の授業料減免や、奨学金制度拡充などを提案。生活保護世帯(年収200万円未満)は全額免除、低所得世帯(年収350万円未満)は半額免除とし、授業料減免は高校分で約229億円、大学分で1089億円が必要と試算した。
一方、希望するすべての3〜5歳児の就学前教育(幼稚園、保育所)を無償化すべきだとして、必要額を約7900億円と試算した。
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◆文科省有識者懇談会が提言した主な家計負担軽減策と必要額◆
<幼稚園、保育所>
・3〜5歳児の教育無償化 7900億円
<小中学校>
・市町村が行う就学援助(学用品など)に充てる地方財政措置の増額 620億円
<高校>
・低所得家庭(年収350万円未満)の生徒を対象とする授業料の減免 229億円
・奨学金の拡充 500億円
・私立高生がいる家庭(年収800万円未満)に公立高との授業料差額を支給 1564億円
<大学・大学院>
・低所得家庭の学生対象の授業料減免 国立58億円、私立1031億円
・私立大生の奨学金受給割合(30%)を米国並みの89%に 1186億円
・大学院生のアシスタントなどとしての雇用を拡充 385億円


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