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2009年7月12日 (日)

「環境」、先生は会社員


 広がる企業の出前授業

 企業の社員が学校に出向いて、環境などをテーマに授業を行う動きが広がっている。学校側も歓迎しており、企業の社会貢献の一つとして根付いていきそうだ。

 「国内で販売されている乾電池は年間21億本。積み重ねると、この教室の約100個分が埋まるんです」。講師の言葉に、児童らは驚いた表情を見せた。

 兵庫県宝塚市の関西学院初等部で2日、4年生を対象に行われた三洋電機の出前授業「電池から地球環境を考えよう!」。講師を務める社員が「普通の電池は1回使ったら、ごみになりますが、充電池なら繰り返し使えます」と説明する。

 児童らは興味深そうに聞き入り、充電池を利用したソーラー充電器を窓際から太陽にかざした。宮園萌花さん(10)は「限られた資源を再利用する大切さを学んだ」と話した。

 同社は2005年から環境教育に取り組み、これまで全国138校で実施してきた。同社教育推進チームの金井優子さん(28)は「地球環境に配慮した、ものづくりへの取り組みを直接伝えたい」と力を込める。

 シャープは太陽光発電をテーマに、ソーラーパネルを使って発光ダイオードを光らせる実験などを学校で実施してきた。気象予報士らでつくるNPO法人「気象キャスターネットワーク」と連携し、地球温暖化などについて解説する取り組みも続けている。

 今月からは、自然観察などを通じて里山の再生について考えてもらおうと、「野外環境教室」を開催する。同社の担当者は「地域に根差した活動を展開することで、社会に貢献していきたい」と語る。

 小学校の総合学習の時間に、使いやすいリモコンを考える授業を行っているのは日立グループ。年齢や障害の有無に関係なく、誰もが使いやすいユニバーサルデザインについて教えており、担当者は「思いやりや助け合いの気持ちを育ててほしい」と願う。

 阿部治・立教大教授(環境教育学)は「現在は大企業が中心となって取り組んでいるが、今後、中小企業や商工会議所など、地元に密着した事業所に広がっていけば、地域の活性化につながるのではないか」と期待する。

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