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2010年2月18日 (木)

古典を熟読 表現力養う、高校生対象に教養セミナー


 一部の大学で教養教育を充実させる動きが広まるなか、東京・港区の一般社団法人「日本アスペン研究所」(理事長=小林陽太郎・元富士ゼロックス会長)は、若いうちから自分の考えを表現する力を身に着けさせようと、高校生を対象に古典教材の解釈を生徒が語り合うジュニアセミナーを実施している。

 同研究所は、リーダーシップ教育を目的として社会人向けに同様のセミナーを行ってきた。近年の若者の読書離れへの危機感などから、「若く多感なときから古典や哲学書に親しむ機会を持ってほしい」と、2008年度から私立大学付属の中高一貫校の高校2年生を対象とし、リベラル・アーツ(学術基礎、教養)セミナーを始めた。

 セミナーは、1か月おきに計3回開催。古今東西の古典を抜粋した教材を事前にじっくり読み込んだ上で参加、著者の思想や自らの考えを述べ合う。教材は、森鴎外「かのように」、和辻哲郎「人間の学としての倫理学」、ルソー「社会契約論」など高校生には難解なものばかり。大学教授が進行役を務め、生徒たちの対話をバックアップするのが特徴だ。

 今年度は、首都圏7校の生徒24人が参加。国際基督教大学の村上陽一郎名誉教授(科学哲学)が進行役の1月の最終セミナーをのぞいてみた。古代ギリシャ哲学者プロティノスが著した「エネアデス」から、美についての記述を巡って対話が進んでいる。初めは誰もが「よくわからなかった」とお手上げだったが、発言が発言を呼び、「醜いものがあるから美が際立つ」「単一、均衡なものって美しいと言えるのかな」など対話は次第に活発になっていった。

 中央大学付属高校の二階堂まりぃさん(17)は「留学したいので、海外でも学生同士で議論できるようになりたい。今まで自分の考えを深める経験があまりなかったが、ものの考え方が少しわかった気がする」と話す。セミナーのプログラム策定などに携わった同研究所の本間長世副理事長は「頭脳が柔軟な高校生の時から古典に接し、様々な考えの人たちと対話することは、異文化理解の基礎となる」と期待している。

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